1978 FXS LOWRIDER 1200 REBUILD 3

こんにちは

今日はこちらのお話から

販売前の整備を続けている78年のローライダー

外観の修復を進めていますが今回はエキゾーストシステムの交換から始めてみたいと思います



このエキゾーストシステムも純正品です



スリムなテーパードマフラー

これはこれでよい雰囲気ですね

パウコのテーパードマフラーよりも少しドライなサウンドです、音量は丁度良い感じ



車両の仕入の際に前オーナーから2in1を頂いているので交換してみたいと思います



クロスオーバー部分一度切断して中のパイプの穴を塞いでますね、歯切れの良いサウンドになるのでしょうか



先ずはフロント、リア共にシリンダーヘッドに固定します





カットされた部分を元に戻すので位置を合わせてみます



刃先で無くなってる金属部分の隙間を残して溶接していきます



何カ所か仮止め



車体から取り外して残りをつないでいきます



これでエキゾーストパイプの完成



サイレンサーを組んで仮組します



前期のローライダーらしいスタイルに戻りました

ご成約いただいた方には先に取り付けされていたテーパードマフラーも差し上げます



来年年明けの販売時はこのスタイルでのご案内となります



さて

取り急ぎ楽しい作業はここまで

エンジンやミッションなど重要な部分を始めようと思います

先ずは燃料タンク

内部の錆が酷いので洗浄と錆取りを行います



クロスオーバーのホースを外すと中から錆が出てきます



左側のタンクのほうが全体的に酷いですね

中のコーティングがうまく残るとよいのですが



粉末状になってる錆びを取り除いたら液体を溜めて数日放置します



綺麗になりますように



次はキャブレター周辺の修復作業です

純正のエアクリーナー、フィンの形も綺麗に残ってますね



バックプレートを外してキャブレターの状態を確認します



当時のままのキャブレターですね、付属品もそのままなので助かります



バルブ周りはそれほどカーボンの蓄積もないですね

スピードメーターは約8,800マイル、先日のホイールベアリングやスプロケットの状態を考慮するとオリジナルのコンディションで間違いなさそうですね



とりあえずキャブレターの取外しが完了

その他オイルラインやロッカーシャフトキャップの錆取りなども同時に作業しておきます





こちらは取り外したキャブレター

オーバーフローのホースはまだ柔らかいままでした



分解して中の状態を確認します



汚れや腐食はそれなりですが一つ大きな問題が



スロージェットを外した時に先端が折れました

これは初めてのケースですね



押しても引いても全く動く気配のない折れた破片

完全に中で固まってますね



キャブレターのボディーを傷つけないようにドリルで取り外します



久しぶりに緊張した数十秒でした



次はメインノズルの取外し



チョークバルブのバタフライを外します



ノズルを押し出す



長期保管されていたキャブレターのオーバーホールはこの部品の洗浄が重要です

メインやスロージェットの洗浄だけではキャブレターのコンディションは戻らないですね



粘土状の汚れで穴がすべて塞がってます



今度はフロートボールの分解



加速ポンプのノズルとチェックバルブを取り外します

小さなチェックバルブの動きが悪いと始動時や加速時に不具合が出ます



ここまで分解したらあとはひたすら洗浄



キャブレターのボディーは2日ほど洗浄液に浸しておきました



先ずはフロートボウルの仕上げ

バルブを入れて加速ポンプのノズルを圧入します



向きに注意



加速ポンプのダイヤフラムを新しくします



できあがり



次はキャブレターボディーにフューエルのインレットを取り付けます



こちらも向きに注意

オリジナルのエアクリーナーバックプレートを使用する際は少し内側に向けて圧入しておきます



フロートの傾きを調整してメインノズルやジェット類を取り付けます



メインは#160、スローは#72から#75に変更してあります



新しいオーリングとガスケットを取り付けて組み合わせます



最後にミクスチャースクリューを取り付けます

オーリングとワッシャーを忘れずに



全閉から1回転開けたところで初期設定は完了



仕上げたキャブレターをエンジンに戻していきます



マニホールドとシリンダーヘッドの位置を確認します

おそらく一度も開けてないエンジンですね



こちらはスロットルワイヤーの洗浄と給油



錆を落としたオイルラインを組みます



マニホールドとキャブレターの取付け



ロッカーシャフトのオーリング交換



キャップにはシムを忘れずに



整ってきましたね、いい感じです。



次回のブログが年内最後となります

引き続きローライダーの修復作業をご案内したいと思います

皆さまからのお問合せ、ご商談をお待ちしております

ではまた

【在庫車両】

1972 FLH 1200(純正ツアーパック及びオリジナルキー付)

車検満了日 2025/8

車両本体価格 3,147,650円(税込)
登録代行費用 42,955円(税込)
法定費用 19,090円



1978年 FXS LOWRIDER 1200
現在整備中
ご納車前の修理内容等の詳細はお問い合わせください
販売価格のご案内は2023年1月を予定しております
ご予約受付中です


皆さまからのご商談、お問い合わせをお待ちしております
※お探しの車両がございましたら是非一度ご相談ください
※ご購入前は必ず車両のご確認をお願いします

※ローンのシミュレーション(50万円~)もご案内しています 実質年率2.9% 最長96回 頭金0円~

【Rent Space】 料金 1時間 1,000円
1時間1,000円にて場所と簡易工具の貸し出しを行ってます、ご予約はお電話にてお願い致します
オイル交換や簡単なカスタム、ホイールや下回りの清掃などメンテナンススペースやお手持ちの工具でお困りの方はぜひご相談ください、できることは自分でメンテナンスをしてみたいという方をサポートさせていただきます
※作業内容によってはお断りさせていただく場合がございますのでご了承ください

Good Old Days
代表 佐藤 忍
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