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Sometimes off

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こんにちは 今日はこちらのお話から K田君の73年FLH 新しいベアリングが届いたのでクランクを組んでいきます コンロッドのレース部分は縦横で0.01ほど楕円形になっているためラッピングで内径を仕上げていきます ブロンズワッシャーの打ち換え クランクピンをフライホイールに固定しベアリングとコンロッドを組んでいきます クランクの振れを修正していきます 次はフライホイール スプロケットシャフト側のベアリングを交換します ケースを温めた後にベアリングのアウターレースを圧入 ダミーシャフトでエンドプレイを測定します 何度新しいベアリングのセットを頼んでも付属しているシムのサイズはいつも合わない 測定が終わったらインナーレースをシャフトに圧入します ついでにオイルシールも圧入しておく ピニオンシャフトにベアリングを取り付けます、ケースに圧入されているレースとのクリアランスは基準値内でした 液体ガスケットをケースに塗って蓋をする ケースの合わせ面を確認しながらスタッドボルトにトルクをかけてる 次はクランクケースの加工 後期型のオイルポンプを組む時に必要な通路を作ります まずはガスケットを付けてマーキング ここに穴をあける 専用の治具をセットしてゆっくり掘っていく 無事に貫通 ケースの内側に飛び出たドリルの刃先 なかなかよろしいかと思います この続きはフレームに乗せてから 次は継続検査でご入庫頂いたI藤さんのFLH 2012年に仕上げたFLH 当時と変わらず綺麗に維持していただいてます 今年も継続検査のご依頼をいただきありがとうございます 前回の入庫時に気になっていたプライマリーからの異音 原因はプライマリーカバーの中にあるコンペンセーター(スプリング) 摩擦ですり減ったカップ 左が新しいパッケージ 右が今まで使用していたパッケージ 約1㎜ほどカップが減っているのがお分かりいただけますか このくらい減るとアイドリングの時は殆どコンペンセーター(スプリング)は効かなくなります ついでにクラッチも清掃 ハブベアリングのグリスアップ グリスはあまり塗りすぎないこと、ベタベタに塗ると作動時の遠心力でクラッチディスクの隙間に入り込みます これはコンペンセーターのロックナット 必ずスプロケットシャフトの面まで手で入ることを確認しておくこと プライマリーの構成部品を組んでいきます コンペンセ