A small knock sound from the front sprocket.

こんにちは

今日はこちらのお話から

K村さんの76年FLH

継続検査も終わり以前から気になっていた異音の修理を始めることに

症状はこんな感じ

0㎞から40㎞くらいまで加速した時にタンクにマウントされているスピードメーター周辺から時折聞こえるクリック音

とても小さな音ですが規則的に鳴ったり、不規則に鳴ったり、鳴らなかったり

似たような音は聞いたことがあってもすぐに原因を特定するのが難しい



メーターの周辺やフェアリングの歪み、フレームやエキゾーストなど可能性のある所を最初に確認してみるがどこもこれと言って同じような異音が出る場所はない

エンジンのみ手動で回転させたときにタペット周辺から金属を弾く音が出たので念のため中を確認しておきます



油圧ユニットのローラーベアリングなど可能性のありそうな部品を確認してみるものの大きなダメージが入っているものは特になし



せっかくここまで分解したので動きの渋かったオイルポンプシャフトも点検しておきます

年数経過によって劣化していたオイルシールとガスケットは交換



ポンプシャフトがスムーズに回転する位置を合わせてからクランクケースに固定します



ベアリングにガタの多かった油圧ユニットや虫食いのあったカムシャフトなど気になる部品は交換しておきます

いつも使用するのはS&SのHカム

ギアの唸り音も少なくとても精度の高い良いカムシャフトです





ケース内のカムベアリングも交換して構成部品をもとに戻していきます



カムカバーも新品、綺麗ですね



カムのエンドプレイ調整



油圧ユニットを組んでプッシュロッドの調整

リフターブロックはサービスでリペイントしておきました、やっぱり綺麗なエンジンは良いですね



点火タイミングを合わせエンジンまわりの作業は終了



エキゾーストパイプを取り付けてテスト走行へ

エンジンから出ていた小さな金属音は消えましたがもともと気になっていたクリック音はなにも変化なし

次はリアホイールやスイングアーム、サスペンションなどの点検

リフトの上でリアホイールを回転させても音は出ない

エンジンをかけてミッションに動力をつないでホイールを回転させても音は出ない

チェーンの張りを変えて走行しても音の変化は何もなし

聞きなれない異音にかなり苦戦

残りはトランスミッション

昨年オイル漏れの修理をしたメインシャフト周辺をもう一度確認してみる、スプロケットナットは規定トルクで締まったまま

ゆるみ止めのロックワッシャーもタブが折れたままロックした状態

ヒントは車体の重量など負荷が掛かった状態で発進した時だけ出る異音

チェーンの一部に無理やりテンションをかけてスプロケットを回してみると

固定されてるはずのフロントスプロケットが0.5㎜ほど前後にずれる


異音の原因はフロントスプロケットがほんの少しずれた時に出る小さな金属音でした

スプロケットの内側のスプラインが減って4速ギアとのクリアランスが大きくなっていたようですね

動画はこちら

4速ギアの損傷はなかったのでスプロケットやチェーンなどを交換して作業は終了




原因の特定ができて安心しました

この度はご依頼いただきありがとうございます、お時間かかりましてすみませんでした

次は

S山さんの72年FLH



遠方でのツーリングなど街灯の少ない場所で車体を認識してもらうため後方にマーカーランプを追加します

使用するのはよく使うターンシグナルランプ



リベットで固定されているブラケットなど一度分解します



常時点灯とブレーキ灯の2系統の電源をつなぐためバルブソケットをシングルからダブルへ交換します



位置を合わせてハンダで固定



配線を通しランプボディーに固定します





もともとメッキ処理されていた表面はサンドブラストと手磨きでエイジング加工を行います

レンズは赤に変更

それなりに年代を感じる雰囲気になったのではないでしょうか



テールランプと同じ作動をするので暗い場所でも後方から認識されやすいと思います


なかなか良い感じです、僕もFLH乗る時は真似して付けてみようと思います

この度はカスタムのご依頼をいただきありがとうございました

さて

こちらはS牧さんの77年FXS

継続検査のご依頼でご入庫いただきました



基本的に不具合の少ないこの車両、いつも調子いいですね



ポイント周辺の点検や傷んでいた配線の修理など何カ所か手直しをさせていただきました



ミッションオイルは白濁していたので交換です



また2年後のご依頼もお待ちしております

最後はY本さんの79年FLH

綺麗なブラウンの車両ですね、排気量は1200㏄


Good Old Daysへのご入庫は今回がはじめて

ショベルを購入されてまだ間もないとの事でいろいろと分からない事ばかり

現状のコンディションや今後必要な修理、調整などいろいろとアドバイスをさせていただきました


Y本さんのFLHに関しては実際の作業をご覧いただきながらキャブレターの調整、マニホールドのシール交換、点火タイミングやポイントの調整など基本的なところから修理させていただきました

不規則で高回転だったアイドリングも随分と良くなったと思います

今後もご相談しながら各部整えていきたいと思いますのでまた気になるところがあればご連絡ください

この度はご依頼いただきありがとうございました


他社様やオークションサイトなどで購入された方々からも修理に関するお問い合わせを日頃からよく頂いております

メンテナンスの履歴などがわからない状態でご購入されたハーレーについてご不明な点等あればお気軽にご相談ください

皆さまのご来店をお待ちしております

ではまた

在庫車両 (For Sale)


1977年 FXE Super Glide
車両本体価格 2,365,000円(税込)
登録代行費用 38,500円(税込)
法定費用 19,640円

※お探しの車両がございましたら是非一度ご相談ください
※ご購入前は必ず車両のご確認をお願いします
※ローンのシミュレーション(50万円~)もご案内しています 実質年率2.9% 最長96回 頭金0円~

Good Old Days
代表 佐藤 忍
〒140-0001東京都品川区北品川2-20-20 1F
TEL 03-6712-1415
FAX 03-6712-1416
Mail:goodolddaysshino@gmail.com
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