For sale 2014 FLHX

こんにちは

今日はこちらのお話から

K田君のFLH

エンジンを下したのでオイルポンプを外しクランクケースを割っていきます



シリンダーの状態はとても良いですね、オイル管理がしっかりされていた様子

Good Old Daysではショベルヘッドのエンジンオイル交換は3,000㎞毎をお勧めしています

外気温が30度を超える日や渋滞にはまった時などはエンジン温度が上昇しオイルの粘度が低下するので無理な走行はお控えください

長く乗り続ける秘訣です



ピストンは一つ上のオーバーサイズに交換してシリンダーをボーリングします



クランクケースから外したオイルポンプ

何故かチェックバルブとリリーフバルブにボールが入っている、しかもこのポンプ...

リリーフバルブから抜けたオイルの逃げ道がない...なんだろこれ?



73年の初期だけこんなポンプだったのだろうか?

リリーフバルブの通路には加工した跡もある...



リリーフバルブ側は通常カップ型のバルブが入ってるのにこれはスプリングとボールだけ

コンロッドには早くオイルが回るけど再利用するかちょっと悩むオイルポンプですね

フィード側のギアとポンプの内壁もクリアランスが多くなっているのでケースを加工して後期型のポンプに交換したほうがいいかもしれない



いよいよクランクケースを割ってみる



左側のケースをベアリングと一緒に引っ張り出す



左右のケースが少し離れたところで中に残っていたオイルを抜き取ります、だいたい500㏄くらいでしょうか



フライホイールは分解してクランクピンとコンロッドのクリアランスを測定

ベアリングやエンドプレイ用のワッシャーは交換します



ケースに圧入されているベアリングのアウターレースも取り外します



オイルシールやベアリングはすべて交換



そしていつもの掃除



ガスケットを剥がすのに使っているのはどこにでも売ってる普通のカッター

ディーラーの現場でいろいろなスクレッパーを使ってきたけど結局20年経ってたどり着いたのはこのカッター

シリンダーのガスケットや、ヘッドガスケットなどを剥がすのはこれが一番早い



硬く張り付いたガスケットは2~3回にわけて削いでいく

角度を付けて少ししならせるのがコツ...たまに折れた刃が飛んでくるのでセーフティーゴーグルは必需品です



次はシリンダーヘッドの分解

今回もバルブとバルブガイドは交換します、シートリングは測定次第



オイルラインのフィッティングが折れたのであれこれ試してなんとか取外す



一通り分解が終わり必要な部品をオーダーします

自宅で作業をしていてボルトやナットが余ってしまう皆様へ...100円ショップで売ってるこんなケース使うと残さず組み上げられると思います

ボルトやナットを外した場所ごとに順番に分けてしまっておく、1日で作業が終わらない場合は蓋にマジックでどこの部品か直接書いておくといいですね



次の修理はS口さんのFXS

エンジンの下回りにガソリンがこぼれてくる症状...キャブレターのオーバーフローですね



ガソリンタンクからキャブレターまでの燃料の通路にあるゴミがフロートバルブに挟まってバルブが開きっぱなしになるのが主な原因



キャブレターの下側のフロートボウルを取り外す、スクリューは4本(1本は長いスクリュー)

残ったガソリンの中に細かい錆の汚れがある

でもこの程度の汚れではオーバーフローは起こらない



原因はこちら

フロートとバルブを外してみる



これがフロートバルブ

先端が鉛筆のようになっている



先端に張り付いていたのは針の先ほどのゴム...この小さなゴミのせいでバルブが開いたままになりガソリンが流れ続ける

おそらくフューエルコックの中に入ってるガスケットの切れた部分かと思います



ショベルヘッドでオーバーフローした時の対処法はこちら

①燃料コックOFF

②エンジン始動

③キャブレターの中にあるガソリンがなくなるまでアイドリングさせる(ガス欠になるまで)

④燃料コックON(ガソリンをキャブレターに送る、バルブに付着したゴミを流す)

⑤オーバーフローが止まらなければ①~④を何度か試す

⑥それでもダメならキャブレターを分解して清掃

万が一の時はぜひ試してみてくださいね

次は中古車のご案内

先日下取で入庫した2014年のFLHX

カラーはアンバーウイスキー、車検は令和3年の2月まで残っています

整備が完了したので詳細をご案内します



とても綺麗に保管されていた1台です



左側のサドルバックの蓋に親指の爪ほどの傷がありますがリペイントは可能です



モニターは旧型の液晶です



走行距離は約8,500㎞



サスペンションは前後ともサンダンスのトラックテックが組まれています





タイヤやブレーキパッドなど消耗品の残量も十分に残っていますね



ヒートグリップとスタンドエクステンションも付いています





セキュリティ付きのキーフォブは2個



車両本体価格 1,650,000円(税込)
登録代行費用 35,750円
※納車前の整備費用は車両代に含まれています

初めてハーレーのツーリングモデルをご検討されてる方にはとてもお勧めの1台です

こちらの1984年FLHXもオーナー様募集中です、いずれの車両もご商談お待ちしております





最後にイベントのご案内です

今週末に南箱根のバイカーズパラダイスで開催されるWITH HARLEY MEETING

僕は今月痛めた右ひざがまだ完治しないのでお留守番ですがご都合宜しければ是非ご参加ください

パーキングエリアに集合して現地までみんなで走っていくライドプランもあるようです

7/4 9:30
東名高速道路、中井PA(下り)集合

イベントの詳細はこちらから




お天気が少し心配ですが楽しい週末をお過ごしください

ではまた

在庫車両

1984年 FLHX Special Edition



車両本体価格 1,925,000円(税込)
法定費用 20,300円
登録代行費用 35,750円

2014年 FLHX Street Glide



車両本体価格 1,650,000円(税込)
登録代行費用 35,750円

※ご購入前は必ず車両のご確認をお願いします
※ローンのシミュレーション(50万円~)もご案内しています 実質年率2.9% 最長96回 頭金0円~

Good Old Days
代表 佐藤 忍
〒140-0001東京都品川区北品川2-20-20 1F
TEL 03-6712-1415
FAX 03-6712-1416
Mail:goodolddaysshino@gmail.com
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