Installed an electric start system

こんにちは

今日はこちらのお話から

M好さんのFXEスーパーグライド

ヘッドとシリンダーが加工から戻ってきたのでトップエンドを組んでいきます



今回の加工はガイドの打ち替え、オイルシールの取付け、バルブ交換、シートカットです



いつも通りの仕上がりです



オイルシールを取り付けたバルブガイド

これでオイル下がりも止まりますね



バルブスプリングを取り付けた前後のシリンダーヘッド、問題なく作業は進んでいきます



ロッカーボックスのメンテナンス



油漏れの多いロッカーシャフト部分、専用のワッシャーを入れずキャップスクリューを締めこむとオーリングが潰れすぎてしまいます



仕上がったヘッド、良い感じです



こちらはピストンを組んだボトムエンド



ボーリングとホーニングを済ませたシリンダーを取り付けていきます



ヘッドを仮組します



ここでマニホールドのアライメント調整、ヘッドの位置を合わせます



ヘッドとマニホールドの合わせ目、ここがずれていると二次空気を吸い込んでアイドリング不調を起こします



バンドで固定して最終確認

ここまで合わせてからヘッドボルトを固定します



次はキャブレターの取付け

もともとはオイル消費が多かっただけでその他は調子の良かったエンジン

キャブレターは取り外したままの状態でエンジンに戻します



オイルラインやエアクリーナーを取り付けて完成



エンジンを暖機してキャブレターの再調整

点火タイミングも問題なさそうなのでそのままテストライドへ



いつもならここで作業終了

でも

今回は何かがおかしい

暖まるとアイドリングが落ち着かない

なんだろう...いつもと違う違和感、いつもと違うエンスト

何度か走行して徐々に調子は上がってきているようにも感じるがやっぱりまだおかしい

組み上げて50㎞ほど走行

念のためコンプレッションとヘッドの温度チェック

前後のコンプレッションには多少の誤差はあるものの、まぁそれなりの数値かと





吹け上がりも良く、プラグの焼け具合もちょうど良い

始動性や加速感も問題なく走行中はとても気持ちがいい

でも不意に起こるエンスト

いつもと同じように作業していても数年に一度くらいはこういうことが起きる

ちょっと迷宮入りの予感ですね

もう少し調べます

続きはまた次回



次のお話はY崎君のFLSTF

今回はタイヤ交換とホイールベアリングの交換

その他油脂類の交換でご入庫頂きました



タイヤサイズは前後とも16インチ

この頃のハーレーが実は一番乗りやすかったりする



加熱してからベアリングを抜き取ります



ベアリングは消耗品です

30,000㎞での定期的な交換をお勧めします

ご依頼ありがとうございました



こちらはMさんのFXSBローライダー

リペイントしていますがオリジナルっぽい良いカラーリングですね


今回は継続検査でご入庫頂きました



最近アイドリングが落ち着かないという事なので車検整備の他にキャブレターの調整とマニホールドのシール交換を一緒に行いました



古くなったマニホールドのシール

劣化してプラスチックのようになっていましたね



ご依頼いただきありがとうございました



さて

次はS山さんのFXスーパーグライド

年式は72年

FLHをベースに外装品を組み替えたころのスーパーグライドですね、始動はキックオンリーです

ご成約いただきありがとうございました

消耗品の交換やセルモーターの取り付けなど、納車前の整備を進めていきます



まずは前後のタイヤ交換から



年式なりの見た目を重視して今回はAVON製のタイヤを組んでみました



細身のフロントエンド、余計な装備が何もなくシンプルでカッコいいですね



ドラムブレーキも年式なりでいい雰囲気です

最近90/90-19のフロントタイヤが入手困難で非常に困っていますね

FX系でオリジナルサイズのタイヤ交換をご検討されている方はお早めにご相談ください



次はセルモーターの取付けとシフトパターンを変更するためプライマリーとミッションを分解していきます



この中にモーターを組んでいきます



まずトランスミッションのオイル漏れ対策

ZODIACのシールキットに交換しておきます



次にトランスミッションのトップカバーを分解していきます



FL用のミッションをそのまま使用している70年代前半のFXモデル

シフトパターンが逆なので後期型のFXモデルと同じ仕様に変更します

4-3-2-N-1から1-N-2-3-4へ



シフターポールキャリアを加工してFX用のレバーを取り付けます



取り外したミッションのトップカバー



分解してFL用のシフタードラムをFX用の物に交換します



この部品の変更でシフトパターンが逆になります

左がFX用、右がオリジナルのFL用



製品精度が今一つなので旋盤でバリなどを取っておきます



これはシフターギア

ニュートラルスイッチを作動させるため突起部を溶接で作り直します

これを加工無で使用すると3速から4速の間でニュートラルランプが点灯してしまいます



準備が整ったのでトップカバーを組んでいきます



シフトパターンが逆になったトップカバー

最後にテスターを使ってニュートラルスイッチの作動を確認しておきます



次にポールキャリアの位置合わせと組付け



トップカバーが完成したらシフターフォークのアライメントを調整します





2速までの距離が遠すぎるのでシム調整を行います



シフターフォークを分解してシムの位置を変更



トップカバーを組んでミッションの出来上がり


次はセルモーターのユニットを取り付けるためインナープライマリーケースを交換します



72年の純正品の場合ソレノイドスイッチを取り付ける穴も開いていないですね



新しく取り寄せたFX用のインナープライマリー

社外品は何かと精度が悪く各部の修正に手間がかかりますね、何年経てばいいものができるのでしょうか



ちょっとしたプレートを取り付けるだけでも穴の位置が合わず一苦労



トランスミッションのアライメントも変更してケースを固定

この時点でメインシャフトがスムーズに回転しないとクラッチの切れが悪くなります

USBやヒートジャケット、ETCを使う時代なので発電システムも22AMPに変更しておきました



スターターモーターのハウジングの取付けます



次に新しいスターターモーターを取り付けます



次はクラッチハブのオーバーホール



油が染み込んでいるフリクションディスクを交換します



グリスも入れ直して出来上がりです



メインシャフトに固定します



今度はエンジンを回転させるために必要なリングギアをクラッチシェルに取付けます



スターターのドライブギアを規定値に合わせクリアランスを測定します



クラッチシェルとリングギア



リングギアの内径を修正しながらクラッチシェルに圧入します



ドライブギアが飛び出した際の噛み合いを確認します



位置が決まったら溶接でリングギアを固定します



これでセルモーターとエンジンがつながりますね



仮組して再度いギア同士の噛み合いを確認します



プライマリーチェーンとクラッチ板の固定



最後にセルモーターの回路を組んでいきます



これはソレノイドスイッチ



バッテリーとセルモーターをつなぐ配線を作ります





できるだけ当時と同じ仕様の回路を作ります



ついでに接触不良が起こりそうな個所は修理しておきます



オリジナルのホーンスイッチをスターターボタンに変更するためハンドル周りの回路を組み替えます



スタートボタンからスターターリレーへ、さらにソレノイドまで配線をつないでいきます



新しいバッテリーと30Aのブレーカースイッチを取り付けてスターター回路の出来上がり

調子よくエンジン始動できました


最後にキャブレターのオーバーホールと劣化していたマニホールドのシール交換



70年代前期はベンディックス製のキャブレターですね





エンジンに取り付けして作業完了



マフラーもパウコ製のテーパードに変更しました、とてもいい音してます

このまま車検を受けられるところがショベルの良いところですね



エンジンの調子も良く、走っていてとても楽しいですね

車両の検査と登録も無事に終了


昨日納車も終わり一安心



ゆっくりと時間をかけてショベルヘッドに慣れていただければと思います

この度はありがとうございました

さて

最後のお話は次回の入荷モデルのご案内です

1977年 FXE スーパーグライド

入荷予定は8月の前半となります



外装は76年のデザインにリペイントされていますがとても綺麗なカラーリングです



ウインカーやメーター類が不足しているので到着後それなりに整えてからご納車したいと思います



販売価格のご案内は車両のコンディションを確認してからとなりますので今しばらくお待ちください

皆様からのお問い合わせ、ご商談をお待ちしております

ではまた

在庫車両

1977年 FXE Super Glide



8月前半の入荷予定となります

※お探しの車両がございましたら是非一度ご相談ください
※ご購入前は必ず車両のご確認をお願いします
※ローンのシミュレーション(50万円~)もご案内しています 実質年率2.9% 最長96回 頭金0円~

Good Old Days
代表 佐藤 忍
〒140-0001東京都品川区北品川2-20-20 1F
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