Crank pin

こんにちは

今日はまじめに仕事してるお話

4月から修理を始めたO原さんのFXE

加工を依頼していた部品も戻ってきたので作業を再開



まずはフライホイールの組み立てから

スプロケットシャフト、ギアシャフト、クランクピンを順番に組んでいく


仕上げてもらったコンロッドのレースやベアリングを測定

寸法通りとてもいい仕上げです

L.W.Eさんありがとうございました



すり減っていたブロンズのワッシャーも新しくします


長いトルクレンチの出番

この作業の時にしか使わない高価な物



オイルの通路を確認しながら組んでいくとクランクピンになにやら違和感が

オイルポンプで加圧されたオイルはギアシャフト中央の穴からクランクピンまで流れていく

この穴から入って



フライホイールのこの穴から出て


クランクピンのこの穴に入って



この2つの小さな穴から出て


クランクピンとベアリングを潤滑する



のはずが

エアで加圧するとクランクピンの加工穴から空気が漏れる



蓋の役目をしているはずのイモネジを外してみると



真ん中に穴が開いてる

かなり危険な罠

ブログのネタ的にはちょっと嬉しいハプニング

このまま組むとイモネジの穴から加圧されたオイルが漏れてピンまで届かない



代わりのイモネジもないのでロウ付けで穴を塞ぐ




フライホイールの組付け再開



ケージ、ベアリング、コンロッドを順番に組み付ける





そして芯だし

ギアシャフト側は0にすること


最後にもう一度オイルの通路を確認してイモネジの上にハンダを流し込む



クランクケースを組んで車体へ



オイルポンプやカムシャフトを組みつける





ピストンは一つ上のオーバーサイズ

シリンダーとのクリアランスは5

個人的には4半くらいがいい



すこし前に仕上げておいたシリンダーヘッドをのせて全体を仮締め



マニホールドのアライメント調整



シリンダーとヘッドの位置があっていない場合は2㎜ほど隙間が開く



よく言われてる2次空気のトラブルはここが原因



ヘッドとシリンダーを動かしながら位置を合わせる



位置が決まったところで増し締め



今日のところはここまで



今回はボルトやナットも仕上げたので見た目は新品のよう

綺麗なエンジンはやっぱりいい



完成まであと少し



O原さん

もうしばらくお待ちください

ではまた

Good Old Days
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