Over flow
こんにちは
今日はこちらのお話から
M知さんの82年FXWG
今回はちょっとしたカスタムのご依頼で入庫して頂きました、いつもありがとうございます
まずはハンドルバーの交換から
オリジナルで装備されているハンドルバーの幅は約72㎝
FX系モデルでは少しワイドなハンドルバーです
もう少し楽なポジションで乗れるように幅68㎝のプルバックバーに交換します
80年以降のFX系モデルでよく使用されていたハンドルバーですね
ワイドフォークとのバランスもとても良いと思います
90年代によく触っていたソフテイルカスタムを思い出すシルエットですね
もう一つのカスタムはミッドステップキットの取付けです
シフトチェンジやフットブレーキがフォワードコントロールになっているのがワイドグライドの特徴ですね
ただ長時間車両に乗っていると腰への負担などもあり多少は足の置き場をかえたくなるもの
そこで
オープンプライマリーのカスタム車などでよく使われているミッドステップキットを取り付けしてみることに
足の置き場が増えることでツーリング中の股関節のダルさも少しは軽減されるかと思います
※シフトチェンジやブレーキの操作が遅れることがあるので車間距離等は十分に確保した上で安全運転を心がけてください
次はキャブレターのお話
オーバーフロー等(燃料漏れ)のお問い合わせをたまに頂くのでご自身で工具を使われる方のために修理方法をご案内しておこうと思います
キャブレターはショベルヘッドで標準装備されているケイヒン製のものを使用します
エアクリーナーを取り外すとこんな感じ↓で見えると思います
フロートボウルと呼ばれる下側のカップを外していきます
※キャブレターの中に燃料(ガソリン)が残っている場合があるので十分ご注意ください
外すスクリューは4本
短いのが3本と長いのが1本です
こんな感じの4本
車体にキャブレターを固定している場合はゆっくりとフロートボウルを下にずらしていきます
外したフロートボウルはこんな感じ、ガスケットの形は年式ごとに異なります
キャブレター側はこんな感じ
フロートボウルを外した時に加速ポンプのロッドとブーツが落ちることがあります
ご注意ください
次はフロート(黒い部分)を外します、浮きですね
フロートピンを固定しているプラスのスクリューを緩めます
全部外さなくても大丈夫です
フロートとピンとフロートバルブを一緒にキャブレターから取り外します
フロートバルブは油面を調整するためのタブ(真鍮)に引っ掛かってると言うか、のっかってる?だけですね
フロートからバルブを外します
余談
燃料コックをONにしてフロートの中にガソリンが溜まるとバルブの先端部分がスリーブに密着して燃料の供給を止めます
エンジン始動後、キャブレター内の燃料が減るとフロートが下がってバルブが開き再度燃料が流れ始めます
オーバーフローはこのバルブの先端とキャブレター内のスリーブ(真鍮)の間にゴミなどが詰まってバルブが完全に閉じなくなった時に供給される燃料が止まらず外に流れ出す症状のことを言います
オーバーフローはこのバルブの先端とキャブレター内のスリーブ(真鍮)の間にゴミなどが詰まってバルブが完全に閉じなくなった時に供給される燃料が止まらず外に流れ出す症状のことを言います
※他にもオーバーフローを起こす原因はいくつかあります
真鍮の筒の部分がスリーブです↓
燃料が溜まりフロートが上がり切ったとき下の画像のようにバルブは閉じたままになります
バルブの先端は耐ガソリン用のゴムで覆われています、切れ目や段差がある時は交換をお勧めします
フロートボウルの中のゴミも清掃しておきましょう
※細かい錆やゴミが多い時は燃料タンクやコックの清掃が必要になることがあります
キャブレターのスリーブも清掃します
ウエス等を使用したくなりますが埃や細い糸くずもオーバーフローの原因になるのでできるだけパーツクリーナーなどの洗浄剤のみで掃除することをお勧めします
スリーブ部分の腐食や汚れがひどい時は
こちら
割りばしを使います
割りばしの先端をバルブと同じような角度に削ります
ほんの少量のコンパウンドをつけてスリーブの内部(バルブとの接触面)を磨きます
30秒ほど回しながら磨けば十分です
割りばしの先端部分が黒く汚れていればおしまい
キャブレターに残ったコンパウンドはパーツクリーナーなどで十分に取り除いてください
オーバーフローを起こした時バブルを交換する方が殆どだと思いますが長期間保管している車両などの場合古くなったガソリンが固まりスリーブ内に固着していることがあります
バルブと合わせてチェックしてみてください
バルブとの接触面がリング状に綺麗になっていれば磨きは完了です
清掃が終わったらフロートを戻します
ピンとバルブとフロー本体を一緒にキャブレターに固定します
プラスのスクリューでピンを固定
フロートバルブを乗せている真鍮の小さなプレート部分は油面を調整するためのものです
曲げたり角度を変えたりしないように気をつけましょう
加速ポンプのロッドとノズルの位置を合わせてフロートボウルをキャブレター本体に固定します
この時フロートに取り付けされているゴムのガスケットを挟まないように気をつけましょう
4本のスクリューを取り付けます
締めすぎないように、ほんの少し固定してあれば十分です
これでオーバーフローも止まる...はず?
またなにかお役に立てるメンテナンスがあれば今後もご案内したいと思います
ご自分でキャブレターのメンテナンスをやってみたいけど今一つよく分からない?自宅の駐輪場ではちょっと作業ができない
という方は宜しければRentSpaceなどもご利用ください
ではまた
【入荷予定車両】(4月下旬に3台を予定しています)
1972年 FLH オリジナルペイント
1980年 FXS オリジナルペイント
1981年 FXE オリジナルペイント
※お探しの車両がございましたら是非一度ご相談ください
※ご購入前は必ず車両のご確認をお願いします
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【Rent Space】 料金 1時間 1,000円
1時間1,000円にて場所と簡易工具の貸し出しを行ってます、ご予約はお電話にてお願い致します
オイル交換や簡単なカスタム、ホイールや下回りの清掃などメンテナンススペースやお手持ちの工具でお困りの方はぜひご相談ください、できることは自分でメンテナンスをしてみたいという方をサポートさせていただきます
※作業内容によってはお断りさせていただく場合がございますのでご了承ください
Good Old Days
代表 佐藤 忍
〒140-0001東京都品川区北品川2-20-20 1F
TEL 03-6712-1415
FAX 03-6712-1416
Mail:goodolddaysshino@gmail.com
ビンテージハーレーダビッドソン修理 販売 レストア スクール レントスペース ライドイベント
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