See you next year

こんにちは

今日はこちらのお話から

S田さんの78年FLH

充電系統のトラブルでご入庫頂きました



ハーレーで使用しているバッテリーは12V

エンジンを始動した瞬間の電圧降下は10Vがリミットです、それ以下になるようだとバッテリー自体に問題があることが多いですね

今回は車体に組まれている発電機に問題がありそう



分解前にクランクケースにあるステーターコイルの端子で抵抗や断線、短絡を確認します

今回はクランクケースとの導通(短絡)が見つかったのでそのまま分解します



今回は発電量を上げて組みなおすのでレギュレーターも新しいものと交換します



車体に組まれていたステーターコイル



いつも不具合が出るのは同じ場所



ここですね

配線が90度に曲がるところ(クランクケースにぶつかるところ)



18AMPから22AMPに変更します



ローターも合わせて交換します



インナープライマリーのメンテナンス

オイルシールの交換とベアリングのグリスアップ



フィッティングにもシール材をつけなおします



ソレノイドのブーツ交換





グリスの充填具合やシール材の跡

ショベルヘッドをよくわかってる方が組んでいた一台ですね



セルモーターのハウジングも油汚れを落としてベアリングにグリスを補充しておきます





新しい発電システムを組んで作業も無事終了

年末年始は安全運転でお楽しみください



さて

次の診断はI藤さんの79年FLH

アイドリングが落ち着かない、この時期でもエンジンがオーバーヒート気味になる

そんな症状



8年前に仕上げたFLH

エンジンを組んでから現在まで6万キロを走行



さっそく原因を調べていきます

プラグの焼け具合

それほど悪くないですね

ショベルは少しくすぶってる(黒くすすが残ってる)くらいが丁度良い



次はエンジンをかけて異音の診断

ショベルとお医者さんごっこ



カムカバー周辺のノイズ



シリンダー周辺のノイズ



シリンダーヘッド周辺のノイズ

どこを聴いてもそれほど異常な摩擦音や打音は聞こえてこない



次は作動温度の確認

冷間時と温間時



ちょっと前後で差がありますね、フロントのほうが温度が低い

気になるところ一つ目



次はシリンダー下部の温度変化



多少差はありますが、まぁ測定の誤差の範囲といったところでしょうか



次はコンプレッション



リアは正常、フロントは半分しかありませんでした

気になるところ二つ目



おおよそ不具合ヵ所の目星がついたのでトップエンドを分解してみます



どうやら不具合の原因はヘッドにあったようですね



フロント側に関してはエキゾーストバルブが閉まり切っていなかったようです





バルブとガイド、それぞれに焼けた跡がありました



この薄っすらとカーボンが溜まっている場所

バルブが開いたままになっていたところですね



ここは他の面よりきつく当たりすぎていたところ

リア側もエキゾーストバルブが焼けていましたね

アイドリングが不安定になったり、オーバーヒート気味になる症状も説明がつきます



ピストンとシリンダーのクリアランスも測定します



6万キロ走って平均0.05のまま、上出来ですね

とてもコンディションがいい



10万キロくらいまでは走らせてあげたかったですね

ちょっと残念でしたが来年また調子よく走れるように仕上げてあげたいと思います



さて

年内の営業も本日で終了です

今年も皆さまには大変お世話になりました、ありがとうございます

年明け1月7日には72年のFLHも入荷します



コンディションの整ったオリジナルの1台です

是非ご商談お待ちしております





2021年は1月4日13:00より営業を開始します

また来年お会いしましょう

皆さま良いお年をお迎えください

ではまた

在庫車両

1972 FLH



2021年1月上旬入荷予定

※ご購入前は必ず車両のご確認をお願いします
※ローンのシミュレーション(50万円~)もご案内しています 実質年率2.9% 最長96回 頭金0円~

Good Old Days
代表 佐藤 忍
〒140-0001東京都品川区北品川2-20-20 1F
TEL 03-6712-1415
FAX 03-6712-1416
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