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こんにちは

今日はこちらのお話から

まずは次回の入荷予定車両のご案内です

久しぶりに70年代前半のモデルですね

FLH1200です



年式は1972年

前後のフェンダーにもミッドナイトエキスプレスモデルで採用されていたトリコロールラインが入っています



まだ現車の確認はできていませんがウインドシールドもオリジナルのようですね

素敵です、とてもいい雰囲気



バディーシート用のバックレストパッドも綺麗な状態で残っています

丸形スイングアーム、フロントディスクブレーキ、リアドラムブレーキ

オリジナルコンディションのFLH1200です

皆様からのご商談お待ちしております



さて、次のお話は

前回に引き続きO家君のFXSB

作業を始めてそろそろ2週間、毎日不具合のあるところを片っ端から修理しています

まずは溶接が割れていたクラッチのシェル



クラックの位置を合わせてもう一度溶接します



こんな感じ、盛りすぎるとディスクに干渉するのでほどほどに



ミッションにハブを仮組して振れの具合を確認します



今度はフロントのスプロケットを固定してプライマリーベルトのアライメントを確認


ここでなんとなく最初の違和感



ついでにステーターコイルの状態を確認しておきます



断線も短絡もないのでまだ使用できそうですね



これはスタータードライブとソレノイドをつなぐシフトレバー

ブーツが切れているので分解して交換します



ミッドコントロールに戻すのでシフターシャフトのシールも新しいものに交換



トランスミッションのメインシャフトを保持するインナープライマリーベアリング

ガタガタで使い物になりませんでした、ここも新しいベアリングと交換します

抜いたベアリングを触りながら2回目の変な違和感



スターターモーターを固定するハウジング

インナープライマリーに取り付ける部品ですが全体の構成では5本のボルトを使用します

分解したときに組まれていたのはわずか2本だけ



3回目の違和感を感じる新しいスターターのドライブギア

クラッチのシェルが割れていたのになぜこの部品は無傷なのか



スターターモーター

あまり使用感が無いですね、綺麗です



こんな風に曲がったまま使われてるスタッドボルトがなんとも悲しい



不足していた部品を足して全体を仮組していきます



バッテリーの横につけられていた15Aのブレーカー

ここは30Aを使うのが正解です



クラッチハブ

ローラーベアリングの点検とグリスアップ

ハブの裏にも一カ所金属が欠けているところがありましたね



フロントスプロケットのロックタブは生産中止部品のため減った部分の金属を肉盛りして再利用します





ぐるっと一周溶接されていたダンパー入りのオリジナルスプロケット

残念です



このあたりで積もり積もった違和感も最高潮に



一通り組んでみる

とりあえず一度がっかりする

理由は後ほど



しばらくの間プライマリーの事を考えるのはやめて他の作業を進めることに

ダービーカバーに圧入されているシフターシャフトのオイルシールを交換します

ベルトドライブだからオイルは入ってませんけどね...気持ちの問題です



リアホイールを外します



DIY感がすさまじいベルトガードのブラケット



何発リベットを打ち込めば気が済むのでしょうか



必要なところ以外は穴埋めして再塗装します



樹脂製のベルトガードはボロボロ

割れたり余計な穴が空いているところはカットします





汚れを取り除いてワックス掛けてもう一度固定します



これはスイングアームの内側に取り付けるブラケット、穴埋めして塗装したものです



上下2ヵ所、新しいリベットで固定します



ステンレスの廃材で外側のブラケットを作ります



穴位置の確認



ブラケットとリベットの頭を塗装して出来上がり

それなりにオリジナルっぽいかと思います


次はホイールベアリングの点検

クリアランスが全然ないですね、アクスルシャフトの締めすぎでスペーサーが潰れてます



グリスは十分に入っていましたがおそらく他の問題が多くて走れなかったのではないでしょうか



ベアリング同士のクリアランスを確保するためスペーサーを溶接で伸ばしていきます

0.5㎜肉盛りして0.3㎜旋盤で整形しながら削ります





出来上がり



グリスを入れ替えてオイルシールも新しいものに交換します



次はフロントのホイールベアリング



ベアリングのクリアランスは規定値内でした



でもグリスは古いまま、汚れや錆が酷いですね

修理してあったり、何もやってなかったり、修理してあっても組み方間違ってたり...とても可哀そうな車両



翌日

気持ちを入れ替えて無言のプライマリーと向き合う



仮組したプライマリードライブ

がっかりした理由はここ

クラッチのシェルに溶接してあるリングギアとスタータードライブのギアが当たってる

シェルの溶接が一周外れていた原因はここから始まっていたようで



通常のセット位置なら2㎜前後のクリアランスがあるはずなんですが

これってもしかしてあの部品ダメですかね

次回もう一度分解します

ではまた

在庫車両

1972 FLH



Coming soon...

※ご購入前は必ず車両のご確認をお願いします
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